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「敦士、お天道様は見てるぞ。」幼い頃、父によく言われたこの言葉。

両親の離婚を経て、私は母の手ひとつで育ち高校卒業後すぐに、地元の工場で汗を流しました。先に帰る先輩の代わりに残業をしても、誰も見ていない場所で努力しても、それは「自己満足」や「お人よし」と片づけられる現実がそこにありました。

その後、自分の努力が報われる環境を目指し、派遣会社に転職。非正規で働く仲間たちと向き合う中で気付いたことがありました。だれかの代わりに残業をする人。長年同じ現場を支える人。悲しみを抱えながら手を止めない人。そこには、名前もつかない「貢献」が無数に存在しているのに、評価されず、感謝もされない現実がありました。

そんな時、私は何度も心の中で父に問いかけました。「本当に、お天道様は見ているのか」と。その問いが、私を突き動かすようになりお天道様が見てくれていると実感できる社会を創りたい。手書きの設計図を片手に夢を語る私に対して、「おれの金も使ってくれ」「とりちゃんなら出来る」「絶対上場するぞ！」気付くと1億円を超える資金が集まっていました。

まだまだ何者でもない私たちだけど、誰かの貢献が誰かを救い、そして自分自身も救っていく。そんな循環ある社会を、本気でつくりたい。人間が本当はとても大切にしている、愛や勇気や優しさを数値化していきたい。体温計のように、その人が積み上げた徳の高さを測れるようにしたい。誰よりも青臭いロマンを語りながら、使命を全うして参ります。お天道様が見てくれていると誰もが実感できるその日まで。